時計莫迦一代

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2011年 07月 03日

ROLEX Ref.5513

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リクエストがございましたのでRef.5513を・・・










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60年代から造られていた5513 古いモノですと何度かの研磨にてラグが
 丸くなったりラグのエッジがなくなったりしている固体が多いのですが
  この固体は高年式であり本来のケースシェープを維持している。

ラグ穴なども広がってしまったモノが多いのであるがこの固体は非常にタイトであり
 バネ棒を外してブレスレットの脱着するのにも一苦労するのである。

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ブレスレットはRef.93150が装着される。FFは580  ダブルロック部分にスリットが入った
 高年式モデルである。 ブレスの伸び等は皆無でありコマ数も12コマとフルレングスである。

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5513と言えば文字盤上の夜光インデックスに金属製のリングの付いていない
 所謂、フチ無しと呼ばれる古い年代の物の人気が高いのである。

この固体はシリアルナンバー L番であり 工場出荷時よりリング付きの文字盤が装着されて年式である。

この年代の前後に多く見られる文字盤のひび割れなのであるが、一昔前であれば経年劣化
 文字盤塗料の材質の悪さから起こる不良品とまで謳われていたのであるが、不思議なモノである。
 近年はそのひび割れた文字盤がスパイダーダイヤル等と呼ばれ珍重されている様であるが
 言いえて妙・・・不思議な現象というか仕掛け人の着眼点を褒めるしかないと思う。

この固体は SWISS-T<25 表記の旧トリチウム文字盤が装着されているが、ひび割れ等は無く
 本来の艶も失われておらず目立ったダメージは無い。リングに囲まれた夜光に経年による
 変色を感じるが時代に伴った綺麗な灼けであると思われる。
 残念ではあるが本来インデックス夜光と同色に灼けている事が望ましい針の夜光なのであるが
 後年のメンテナンスによりルミノバ夜光の綺麗な針に交換されている事が少々惜しい点である。

しかしながら針は適度に灼けた物の入手は根気よく待てば可能であり夜光同士の色合わせを
 楽しむ為の『待ち』もまた時計ライフの一つとして楽しんでみては如何であろうか?
 勿論、そのまま使っても全く問題はないと思うのだが人それぞれの拘りであろう。

ROLEX Ref.5513_c0126359_1034434.jpg

高年式とは言え1989~90年頃の製造品である。 製造後20年以上経過しているので
 メンテナンスは如何なモノであるか心配される点であるが、この固体は2011年2月に
 日本ROLEXに於いてコンプリート・メンテナンスが済まされており 2年保証も付いているので
 安心して使用出来る。

針の夜光だけが気になる点であるが重大な問題ではなく、抜群な状態のケースやブレスの
 コンデションを考えれば非常に程度の良い固体であると思う。

付属品は残念ながら無いのです。日本ROLEXのサービスギャランティーのみである。
 しかしながら、この固体独自の物ではないが古い年代のBOXや小冊子は用意する準備があります。

by tokeitokeih | 2011-07-03 10:14 | ROLEX


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