2010年 07月 31日
リシャール・ミルがラファエル・ナダルの協力を得て新たに開発したRM027は、ナダルが実際に テニスの試合場面でテストを重ねたモデルであり、今後も試合の際に彼の腕に着けられます。 リシャール・ミルはブランド立ち上げ当初から、高級機械時計の 軽量化を追求してきました。 「僕が最初にチタン/アルシック製ケースにカーボン製地板を使って トゥールビヨン・ウォッチを製作したのは、既成の価値観に挑戦する ためでした。当時、贅沢な高級時計は重いという固定観念があり、 チタンはそれに逆行する素材でした。しかし、こうした考え方は一転し 最高の技術を搭載し、しかも極端に軽い僕の時計の良さが徐々に 時計愛好家の間で評価されるようになりました。」 RM006 ストラップなし重量が42グラム RM009 ストラップなし重量が29グラム 上記2本をリリースした後も、リシャール・ミルは更なる軽量化にチャレンジし、ストラップ付き重量が 20グラム弱のRM027、即ちこれまでに製作された最も軽い時計の一つを実現しました。 時計本体は完成品であるが、ストラップ製作が間に合わず現在の重量は24グラムである。 超軽量ストラップは現在製作中で追って納められるとの事。 ストラップ完成を待たずにリリースされたのには、リシャール・ミル家元様のサービス精神 逸早く自分の作品をファンの方々の手にという思いが伝わる様な気がします。 ストラップなしでの重量は 約13グラム 驚くばかりの軽さである。 完成品ではないにしろ今迄の既存のストラップを装着してきた訳ではなく、この様な 独特なハニカム・パターンを打ち抜いた専用ラバーを装着している辺りに拘りを感じます。 今後、超軽量ストラップの登場により、現在のこのストラップが最初期型の証として 希少なモノとなるであろうと私は思う。 マニアの求める所は再初期型&完成型の最終型 これは様様なメゾンの色々な時計に当て嵌まる図式ではないだろうかと思う。 RICHARD MILLE RM027 RN 実物を目の前にして吸い込まれる様な美しさとバランスの良さに惚れ惚れと致しました。 立体感に優れるムーブメントには チタンとリタル合金、アルミニウム、銅、マグネシウム、ジルコニウムを含んだリチウム合金を使用 合金にリチウムを加えると、重量に殆ど影響を及ぼさずに高い強度が得られる事が可能である。 そのため、この特殊合金はエアバス A380、ヘリコプター、ロケット、人工衛星などの宇宙産業を始め F1にも使用されている。 まさに最先端の技術を駆使した合金なのであろう。 かくして、僅か 3.83グラムの世界で最も軽いトゥールビヨンムーブメントが誕生したのです。 カーボンを主成分とする複合材から作られたケースは、その優れた弾性と強度で トゥールビヨン・ムーブメントを完璧に保護します。 裏蓋とミドルケースを一体化したのは 更なる軽量化を追求するためです。反射防止処理済みガラスは、その最適な強度と ねじれ剛性を発揮します。 軽量化の為、ディプロインバックルを見送り、通常尾錠タイプの採用なのであるが 今迄、カーボン素材等の軽量時計は数々あれどもケースと同じ素材のモノを採用したケースは 少ないのではないだろうか、ステンレスやチタンにDLC,PVD加工されたモノが殆どでったが 今回のこの尾錠のカーボン素材の採用、拘りとそして強度と剛性の自信の表れであろう驚くばかりである。 チタン製地板とアルミニウム製ブリッジ 可変慣性フリースプラング・テンプ 高速回転バレル 段階的な回転特性を持つバレルの歯車 グレード5チタン製スプラインネジをブリッジとケースに使用 バレルの歯車と3番カナの複雑な軸形状 上記、テクニカル的な細かな解説等は今後発売される雑誌やメーカーカタログ等を参考に して頂くとして省かせていただくが・・・ RICHARD MILLE 新しいモノを作るに当たって既存のモノを軽量化したりするのではなく 厳しい監修の元、新たに新しくまた妥協の無いモノを作る家元様のスタイル・・・ そして完璧なモノを開発するその開発期間の短さにも驚かせられるばかりである。 恐る恐るではあるが実機をフィッティングさせて頂いた。 腕に載っている事さえ感じさせられぬ軽さである。 僅かにカーブしたケースバックならではの 抜群の装着感も加味して全くストレスを感じさせられぬ夢の装着感であった。 邪心ながら洗面等で外した後、装着時と非装着時の感覚の無さ故、洗面所とかに置き忘れるのでは ・・・・と心配になる軽さである。 オーナー様のお手洗いの際には後を付けなければ・・・・ 今回のRM027 素晴らしい時計である。 全世界限定本数 50本 (既に予約で完売らしい・・・・) 日本入荷第一号機 御制約者のオーナー様の御厚意、そしてRICHARD MILLE銀座様の御協力により 今回、撮影&取材する事が出来ました。 この様なレアピース中々生で見る機会などなく 私の時計史の中でも希少な体験をさせて頂きました。 価格÷重量(性能も含めてね)=世界最高グラム単価の時計と思います。 オーナー様、RICHARD MILLE銀座様 希少な体験取材をありがとうございます。 オーナー様、納品点検後、晴れて納品された暁には・・・ 改めてのお披露目会を楽しみにしております。
by tokeitokeih
| 2010-07-31 11:43
| RICHARD MILLE
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アバウト
人間一生誠にわずかな事なり。好いた事をして暮らすべきなり。夢の間の世の中に、好かぬ事ばかりして苦を見て暮らすは愚かなることなり。
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